2017年1月27日金曜日

「人生フルーツ」こつこつ、すこしづつ。




「人生フルーツ」

津端修一さん 英子さんの
手をかけてつくる四季折々の恵みと、
二人の暮らしを包み込む赤い屋根の平屋。
そこでの二人の日常を切り取った映画です。



「しゅうたん?しゅうたん?」と、
ご飯の度に、修一さんを探す英子さんの様子。

「ちょっと行ってくるね。」っと、
近所のポストまでシャーっと自転車を飛ばす修一さん。
そんなシーンが微笑ましく思えました。




何年か前、お二人の本を見つけて読むうちに、
暮らしに向かい合う丁寧な生き方
じんわり、素敵だな。と、ファンでした。




高校生の頃、通学路の途中にある「阿佐ケ谷住宅」が好きでした。
学校の帰りに遠回りして通ったり、
原っぱに寄り道したりしていました。




まだ、建築の世界に触れる前に、
「この場所、なんか雰囲気良いな。ここに住んでみたら楽しそうだな。」
と、生まれて初めて純粋に感じた場所でした。

津端修一さんがその「阿佐ケ谷住宅」を設計した建築家だと知った時、
とても、びっくりしました。

現在はもう、壊されて、
新たな住宅群になってしまったのですが、



阿佐ケ谷住宅は、原っぱや庭先、
住んでいる人たち共有の自然が多い団地で、
道路にカーブが多く、その先に見えるものの楽しさを感じる場所でした。



鳥たちがさえずり、四季折々の花が咲く
東京にこんなゆったりとした住宅地があるのか。

「東京じゃないみたいだよね。壊されるまでで良いから、
あそこに住ませて欲しいよね。」
「自転車で通る度に、ここいーなーって思う。」
大学生の頃、阿佐ケ谷でアルバイトをしていたので、
そんな話題も何度となく出ていました。



建築の勉強を始めて、学部の卒業設計の課題の計画地に選んだり、
映像をつくる題材にしたりもしました。






「経済第一主義ではだめ。」
「お金じゃなくて、大事なのは人。」
そういう視点でありたいな。と、
修一さんの言葉に、“ずん。”っと、
くるものがありました。


建築はただ建物をつくることではない。


人の営みがあって、初めてそれを形づくる場所がある。
建築は生きること全て 
そういう想いを持って日々の仕事をしています。

そして、
顔の見える付き合いを大事に。


改めて、津端修一さんの書いた専門書を読んでから、
もう一度見に行きたい映画でした。





人生フルーツHP
http://life-is-fruity.com/




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【自由に生きることにつながる 「居場所」 づくり  * Atelier はな緒】

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